Jewels

8月 14, 2008 · Posted in エッセイ風文章 · Comment 

組成式Al2O3。
いわゆるコランダムの中でも
宝石としての価値を持ったもののうち、
不純物としてCrを含み
あざやかな赤色を呈するものを
ルビーと呼ぶ。
ルビーは7月の誕生石。
石言葉は「熱情・純愛」
私は7月生まれじゃないけれど、
普段身にまとう石は
その石言葉に違わない
情熱的な色したルビーが多い。
その色は命の炎のように輝いていて、
その紅はルージュのように鮮やかだ。
† †
エメラルドも好きだ。
深く透き通った緑色を見ているだけで
吸い込まれそうになる。
深い深い森の中で
清浄な空気を吸い込んでいるような気分になる。
その石言葉は「幸運・新たな始まり」
込められた祈り・願いとともに
私はこの石を身に纏う。
† †
ダイヤモンドを身に纏うときは
気をつけなければならない、と
少なくとも私は思ってる。
何故ならダイヤモンドは
とても強くてとても純粋で、
けれどもとても危うい石だから。
一般的なダイヤモンドのCは
Cut
Carrat
Color
Clarity
この4つだと言われているけど、
私はもうあと1つあると信じてる。
Carbon…つまり炭素・炭。
900℃以上の熱に曝されたなら
ダイヤは文字通り炭と化してしまう。
また、ダイヤモンドは
純粋な炭素でできている……
見た目はともかく化学的な材料は
黒い炭と何も変わらない。
ブラックダイヤモンド辺りならともかく、
私は普通のダイヤを
自分で買うつもりなんかない。
唯一の例外は、科博の売店で買った
ダイヤモンド原石の標本。
そりゃあ私だってダイヤモンドを
嫌いかと言ったら嘘になる。
けれど透き通ったダイヤは、私にとっては
あまりにも純粋すぎるから……
だから透明なダイヤを
それだけで身につけるのは、怖い。
† †
私が生まれたのは8月。
8月の誕生石はペリドット。
お店の人は似合うと言ってくれたけど、
だけども私には早すぎる。
だって、ペリドットの石言葉は
「夫婦の幸福」
結婚すらしてない私には
笑い話でしかない。
† †
長い長い…気の遠くなるような歳月を経て
色んな種類の石は生まれた。
その中の一部が宝石と呼ばれてるだけで、
ホントは石の全てがそれぞれの個性を持っている。
本当はただ身を飾るだけのものじゃなくて、
鉱石標本を眺めて
一つ一つの石の由来に思いを馳せていたい。
まるで庭に咲く花々を眺めるような感覚で
一つ一つの石を眺めるのがいい。
そして各々の主張する個性に
じっと耳を傾けていたい。


by Mizuho Aikawa/2008

炎の剣

8月 14, 2008 · Posted in 詩−Poems− · Comment 

刃は人を傷つけるもの
炎は焦がすもの
抜き身のままでは 剣は
触れるものすべてを傷つけてしまう
放っておけば 火は
すべてのものを灼いてしまう
何を断ち切るのか
何を焼き切るのか
過(あやま)つ事があってはならない
咎なき存在(もの)を傷つけることがあってはならない
我は炎の剣なれど
無闇に傷つけることは望まない
ただ 絶つべきモノを
断絶する存在でありたい


by Mizuho Aikawa/2008