マゾいなぁ、自分

実は今日ビッグサイトで無駄足になった帰りに、新宿へと寄ってきた。目的は、FM3Aの電池交換とフィルムの補充とである。
電池交換はすんなりと終わったのだが、ヨドバシ新宿西口本店のフィルムコーナーを見た私は愕然とした。と言うのも、リバーサルフィルムが売り場の隅の方に追いやられていたからだ。
その理由は明白である。昨今のDTPの隆盛により、今や印刷物でもデータでの入稿が当たり前のものとなっているからである。もっとも、カメラ、ディスプレイ、プリンターの間で厳密にキャリブレーションを取れる環境にある、という事が前提条件となるが、一度に何枚も、何十枚も撮影を繰り返すプロカメラマンであれば、フィルムで何枚も撮るよりも遙かにランニングコストが安く上がるものであるからだ。何せフィルムは、36枚撮り35mmフィルムでもリバーサル(ポジ/現像されたフィルムが完成品のもの。元はスライドに使われたもので、印刷用原稿にも用いられた)だと900円〜1100円する上に、更に現像代も乗っかってくるのだ。加えてリバーサルはラチチュードが狭く、扱うカメラの測光特性を把握していないと反射光がどのくらいになって、それを計算した上での調整も必要になってくるからだ。だからリバーサルフィルムを扱ってきたプロカメラマン達は段階露光と言って、最低でも3段階くらいは測光状態を調整してベストショットを探り出すものだった。私みたいに気が向いた時に撮影する、というスタイルだと寧ろフィルムの方が安く付くものだが(うちの環境だとプリンターのキャリブレーションが取れない、という事情もある)、仕事などで大量に撮影するとしたら私でもデジタルカメラを勧める。仮に私が仕事上DTPを扱う立場になって自分で写真撮影もしろと言われたならば、私でもデジタル一眼を選択するだろう。更に、キャリブレーションも当然の如く取ることだろう。
もっとも、デジタルカメラで撮影した場合、やはりアーカイブの問題が残ってしまうものではあるが……

で、この日の買い物を全て終わらせたらば、たまたまプロの方に写真を撮って頂くサービスをしていたので、寄っていくことに。被写体を追うことにはそれなりに慣れていても、自分が被写体になることにはあまり慣れていない私の事、笑顔が固くなってしまいがちだった事は否めない。それでも柔らかな表情を引き出せるのは流石はプロと言うしか他にあるまい。普通に撮影して頂いてさあ帰ろうかと思った矢先に、電池交換のため持参していたFM3Aがスタッフさんに見つかり、今度はそれを手にして撮影…という事と相成ったが、眼鏡がずれてしまい一寸おまぬけな顔になってしまったのはご愛敬。記念に一番良かった一枚ずつを頂いて帰ってきました。

因みに私の常用しているフィルムは以下の通り
▽ネイチャーフォト・草花などの撮影用:Velvia100, PROVIA100F(以上メイン), PROVIA400X(夜間撮影用)
▽ワンフェス等でのフィギュア撮影用:PORTRA800, SUPERIA PREMIUM400(WF会場などはミックス光であるため、リバーサルフィルムの使用が不可能だから)
▽テスト用:Ektar100, Velvia50

…それにしても、列挙したフィルムの大半がリバーサルというのは、我ながらマゾいと言うか何というか…。

またイベントの入場関係で苦情を言わなければならないようだ

昨日・今日とAnime Japan 2014というイベントがあった事は、オタクコンテンツを追い掛けている方であれば周知の事かと思う。だが、件のイベントにおいては前売券・当日券の販売方法に問題があったと言わざるを得ない。私が会場であるビッグサイトに到着した頃には、当日券は既に完売しており、セブンイレブンの端末で残っている前売券を購入するしかないという状況であった。しかもビッグサイト近辺にはコンビニは数多くあっても、セブンイレブンは何故かビッグサイトから離れたビルが最も近いものであるとの事。しかも私は、瞬発力はあっても持久力がないのでその距離を時間内に走破する自信はなかったのである。これでは、私は何のために決して安いとは言えない交通費を出して来たのか分からない、というものだ。はっきり言って予定が不確定な状況下において前売券を購入するのにはリスクを伴う。何せ私は現在矯正中とは言え昼夜逆転生活を送ってしまっている上に、就職に関して不安を感じていたりもするからだ。一般向けの問い合わせ窓口があると言うので、無論クレームを付けるつもりではあるが、入場券をパンフレット形式にしてそれが無くなったら入場フリーにするというのが建設的ではあるまいか。しかも東6側から入場(言葉を換えれば正門入口とは反対側から入場)という事も周知が徹底されていなかったように思われる。
今回のイベントには是非とも行きたかったブースが複数あったのだが、運営がこれでは先が思いやられるというものだ。営利目的であるにせよ各ブースにおいて利潤をもたらしうるお客さんを追い返すなど、愚の骨頂であると言わざるを得ない。運営には今回の事態を深く反省して、次回は入場時間までに会場へ到着した全員が入場できるようにして貰いたいものだ。

相河さんの大学生活・ICU編

今度は再受験して入学することになったICU(International Christian University/国際基督教大学)にまつわる諸々を。
医学生として国公立大学に在籍していた私は、まず学長でも教授でも助教授でも准教授でも皆「●●先生」と呼ぶ事に驚かされた。一般的な大学…それも医学部では考えられない事だったからだ。
ICUとて名前の通りキリスト教系の大学であるからして、キリスト教概論というクラスが全学必修であるのだが、私が受講したクラスはICUの名物教授の一人によるもので、遅刻や締め切り破りには大層厳しいものの内容は興味深く、ファイナル(期末試験のこと)では無事一発でクリアする事ができた。また、このクラスでは各々のクラスでアンケートを取って翌週に回答をするのだが、最初のクラスの回答の際私の書いたものが読み上げられて「今おいくつ?」と先生が尋ねられた際に正直に答えたら、クラスの爆笑を取った事は今でも覚えている。
その先生のクラスに限らず、ICUの先生方のクラスにはハードなものも多い。この頃には完璧に双極性障害を発症していて、うつ状態で沈没し自転車で5分の位置にあった大学に行けなくなったり、逆に躁状態で文章にまとまりが無くなったりしていた。はっきり言って大学入学一年目にELPを受講すると、高校まで英語が得意科目だった程度では凹む事も多い。ましてつい先刻のブログで書いた通り、私は最終的に語学科と人文科学科(日本語学と日本文学)の間で学科間専攻をしたものだから、専門科目の関係上どうしても英語開講のクラスは極端に少なくなってしまう。そこで他の分野から英語開講のクラスを選択して受講した訳だが、情報科学とか数学とかいった自然科学分野が多くなったのは、私がかつて医学部という自然科学領域に身を置いていたからに他ならない。
で、英語開講のクラスに限らず「●●先生のクラスはハードだから止めておいた方が良い」「●●先生は面倒見が良くていらっしゃるから大丈夫」等といった具合に各学期毎の履修計画を立てる際にご助言を下さったのはカウンセリングセンターのカウンセラーの先生方であった。更に卒論アドヴァイザー(卒論指導教官)でいらした某先生を筆頭とした各分野の先生方は私の相談にも親身に応じて下さって、大変ありがたく思ったものだった。もっともごく一部の先生方は逆に私に愚痴やら何やら語ってきたりもしていたが…。更に卒論は日本文学と情報科学の学際領域(要はコンピューターゲームのシナリオについて)なのだったが、関係しそうな各企業のブース巡りをはじめとした下準備を2004年秋〜冬から開始して、様々な紆余曲折を経て2009年1月に完成稿を提出した。じっくりと練り込んで書き上げた分、提出当時としては満足のゆくものに仕上がったという自負がある。最近になってやっと就職が決まったばかりの今の私にとって、各学会などにおいてはこの卒論が名刺代わりとなっていたりもしている。もっとも学会誌に出そうとしたら、TV版、リメイク版に関する事も含めてリファインしなければなるまいが(だって、卒論のネタにしたの『Phantom-Phantom Of Inferno-』だもんね)。

とある元ダメ医学生(兼ICUOG)の思い出話

自分で言うのも何だが、医学生時代はかなりダメな医学生だったと思う。何しろ消毒用エタノールの臭いによって条件反射が働くほど注射・点滴の類が苦手な上に(小学生くらいまでは泣きわめいていたし、今でも顔を背ける位である。また病院によってはエタノール以外の消毒薬を用いられる事すらある)、外科手術の模様が映し出されるとたとえテレビの画面でも視線を逸らす程である。しかも要領が悪くて単位が取れればそれでOKてな感じの割切り方ができなかったりもした(これは今もだが)。そんな私が、どだい医学生なんて務まる訳がなかったのである。
なのに現役で某国立大学の医学部にパスしてしまったものだからさあ大変。2年生の専門に入った頃には親に「辞めたい」と泣き付いたが真に受けて貰えず、しかも転学・転科という選択の余地も全くなかった事に絶望したため(この頃から多分うつ状態にはなっていたかと思われる)、それからはこっそり家庭教師のバイトをしつつゲームと同人活動とに耽溺する日々を送ることになった次第である。もっとも、この時の経験が再受験で入学したICU(国際基督教大学)での卒論執筆に活かされることになろうとは、当時は露ほども思わなかったのだが。
この挫折と失敗とが、再受験時にICUという大学を私に選ばせたのは言うまでもない。当時は6学科から成っていたICUでは、条件次第で転科が可能であり、また最終的に私が選択することとなった学科間専攻に至っては何故学科間専攻をするのかといった理由書と履修計画書とを提出してその動機が学科間専攻をするという事に合致してさえいればほぼ無条件で可能であった←つまり学科間専攻をするのに成績という条件は全くの無関係であった、という事。もっとも今では2年終了時に専攻を選択して、場合によってはダブルメジャー(私の時代で言うところの学科間専攻)という事も可能であるらしいが。

閑話休題。医学生としては駄目駄目であった私は、当然の如くあちこちに迷惑を掛けまくっていた。特に解剖学の教授お二方には、それはもう散々ご迷惑をお掛けしたものだ。先述した通り要領が悪く、組織片のスケッチにも異様に時間が掛かってしまったり(早い人ならPM6時くらいには釈放されるところを、PM10時過ぎまで掛かった…なんて事はザラ)、御遺体の解剖実習では実際にメスを持ってこれは何といった類のことは他の同級生に任せっきりにしていたり、等々。医学部の中で私がほぼ唯一興味を持って取り組めた公衆衛生学にしても、当時は教授が退官直後でいらっしゃらなかったので、助教授だった先生にお世話になることとなったのだが。
ともあれ、医学部の学生生活は私にとって灰色のものであった。友人達と過ごした時間は楽しかったが、キャンパスライフはお世辞にも充実したものだとは言えなかった。多分目は半分死んでいたかと思われる。

その私が中退後およそ15年の歳月が経過した際に、何とはなしに医学部キャンパスへと足を運んだのだが、その時偶然にも再会した某教授にかなり驚かれた事を今でも私は覚えている。私はICUでの諸々が基準となっているので、ICUに入学してからこちら教授のオフィスを訪問することに抵抗がなくなっているのだ。

私ゃレアものホイホイかっての?

宝石・鉱石が趣味である事は以前このブログにも書いた通りである。ダイヤ、ルビー、サファイア、エメラルドといった王道のものは一通り持っている。但しエメラルドは衝撃に弱く、しかも直接ものに当たる事も少なくないリングなので、実際に使用する機会は滅多にないが(ネックレスならもう少し使い勝手も上がったのだが/ぶっちゃけるとリングはグリーンガーネットまたはデマントイドガーネットに買い替えた上で、エメラルドのネックレスが欲しかったりも)。その上で、私はレアものホイホイなのかと自分で自分にツッコミを入れたくもある。具体的にどんなレアものにホイホイされてきたか、以下それを記す。
▽某店で、アレキサンドライトキャッツアイにホイホイされる
▽某展示会にて、エメラルドトラピッチェにホイホイされかける(未遂)
▽別の展示会にて、大きめのバイオレットサファイアにホイホイされかける(未遂)
▽多分その展示会で、スタッフさんのお勧め・アウイナイトにホイホイされる/この時アウイナイトの特設コーナーがあり、ネックレスのみならずリングも相当数あった事を付記しておく
▽また別の展示会で、ペッツォタイトキャッツアイ(※エメラルドと同じく、クリソベリルの一種でキャッツアイ効果があるもの)にホイホイされる
▽某展示会にて、収穫ゼロかと帰ろうとした矢先に、パパラチアサファイアにホイホイされる
▽別の展示会で、先述のペッツォタイトを一目でそれと看破した某デザイナーズブランド関係の方により、地金のしっかりとした少し小さめのバイオレットサファイアにホイホイされる
▽某店で小粒のスターサファイアのルースにホイホイされる

レアもの以外まであげつらうときりがなくなるのでこの辺で。特に●●によりといった注釈のない限り、私の視界に自ずと飛び込んできたものだったりもしている。
実はレアものとされるものでも意外と縁のない石もまた存在していたりする。例えばパライバトルマリン。ブラジル産の石は鉱山が閉山して、現在は殆どがアフリカ産のものだったりする次第だが、展示会に足を運ぶとジュエリーデザイナーの先生によってはブラジル産の石をいまだ所持しており、それをデザインしていっている訳なのだが、鮮やかな独特の水色はいい目の保養にはなっても一度も欲しいと思った事がないのだ。

さて、明日は中高の同窓会。当時の同級生達に宝石のコーディネート講座入門編を頼まれているのだが、実は私はダイヤはあまり使わないので、そこをつつかれると少し痛いかもしれない。

久々にご馳走を食べました

千歳烏山に意外と飲食店が多いのはご存じだろうか? 表通りの話ではなくて、一歩路地裏に入った時の話である。甲州街道を渡って烏山支所前の信号を左に曲がると、そこは様々な飲食店のオンパレード。寿司屋、中華料理店、イタリアン、フレンチ等々と実に色んな種類の店が存在している。昼には開いてない店も多いのだが、もしお財布の中身に5千円くらいの余裕があればフレンチの店『クゥ・ド・コション』(意味はフランス語で「豚のしっぽ」であるらしい/実際店の名物料理ともなっている)が断然お勧め。普通なら万単位のお金が飛びそうなイメージのあるフレンチだが、格式張った店ではなくて豚肉や獣の肉、鴨肉辺りが中心で上手くやりくりすれば夜でも3千円くらいでそれなりのものを食べられる。酒とかデザートとかその他ある程度高価なものとかを頼まなければ、の話だが…。通院帰りなどにて昼食や夕食を千歳烏山で食べていたのでそれなりに色んな店で食べていたのだが、フレンチにしては安い方かと。…と言うより、店主曰く、「このくらい安くしないと烏山ではやっていけない」のだとか。

以上、某所での1分間スピーチ用原稿に書き言葉としての手を加えたのと、店主の意向により店の名前を出してとの事だったのでそれを付け加えました。某所同席者の中には此処で列挙した中華料理店に時々行っている人もいたりして、こちらもお勧め。但し麻婆豆腐等は普通のでも本気で辛いので、辛いのが苦手な方は注意が必要(ある程度辛いものは克服したつもりの私でもヒーヒー言ってるレベルなので、どんだけ辛いかは推して知るべし)。と言うかそこの店、メニューの殆どが辛いものだったような気もしないではないが…。あとイタリアンの店もランチタイムに一度行ったきりではあるが、こちらもなかなか美味であった事を記憶している。
ただ、食べ物と言えば私にとっては中央線沿線の方が生活圏に長くあったせいか印象が強く、三鷹駅北口方面や武蔵境駅北口方面での美味い店で舌鼓を打つ事もままある。脂肪肝と診断されてからこちら外食する機会も減っていたが、消化器内科への通院からは釈放された私が最近外食先として選ぶかどうかの一つの基準は、野菜がたっぷり取れるか否かである。と言う訳で、三鷹・武蔵境辺りで野菜のたっぷり取れるランチ等を提供しているお店の情報求む(但し三鷹駅北口の税務署だか検察庁だかのある通りの路地から一歩入ったところにあるイタリアンレストランと、同じく北口を左手に出て道なりに歩いていたら看板が見えてくる中華料理店とは、既知なので除外して下さい/因みにこの中華料理店の杏仁豆腐はふわふわでやみつきになるなる味。大概の店ではデザートは自重するようになった私でも其処では必ずオーダーしている程だったりも)。

相河さんの密かな(?)趣味

3月 12, 2014 · Posted in その他色々, エッセイ風文章, 徒然 · Comment 

実のところ私は宝石や鉱石の類が大好きで、特にジュエリーは基本的にメイクをしない(するとしたら敏感肌用のを持ち出さなければならない)私にとってワンポイントとなる優れ物でもある。
ただ、石の性質やデザインによって「これはカジュアルからフォーマルまで色々な場面で取り回せる」といったものから、「これは普段使いには怖くて着けていられない」といったものまで実に様々。普段使いできるものの代表格はやっぱりダイヤ…と思われるところだろうが私にしてみれば実は外れで、ルビー、サファイアの類が私にとって大変重宝しているのが現状である(他を挙げるとしたらガーネットくらいか)。理由はモース硬度が9ある(つまりダイヤに次いで硬い)鉱物であり、組成式Al2O3というイオン結晶である事からも熱に強く、サファイアの方は実に様々な色のバリエーションがある事も魅力なのである。と言うか、以前にも説明したかもしれないが、宝石の価値を持つコランダムの中で「ルビー」とカテゴライズされない色味のものは全て「サファイア」なのである。極端な言い方ではあるが。
大分前にパパラチアサファイアのリングを購入したのだが、ルビーのリングと色の相性がいい上に文字通りカジュアルからフォーマルまで取り回せるデザインに加えて、元気を貰える太陽のような色味である事が気に入っていたりする。で、先日とある展示会にて私は宝飾業界関係者の方々にとってはある意味かなり意地悪なコーディネートで臨んだ。先述した2つのリングに加えて、ペッツォタイトというクリソベリルの一種をペンダントとしたネックレスを身につけていたのである。クリソベリルの代表格はエメラルドであるのだが、これの仲間である事からもお分かりの通り衝撃に弱い、という弱点を持っている。故に私は、現時点では普段使いするジュエリーの中には加えていない程である。実際、私も展示会に招待してくれた業界の友人も「パパラチアサファイアの方に目が行くだろうなー」と睨んでいたのですが、ところがどっこい、ペッツォタイトを一目でそれと見破ってきた方がいらっしゃいました。しかもキャッツアイ効果の入り方にまで言及されて…(当然エメラルドにもキャッツアイ効果があるものが存在している)。「恐れ入りました…」と感服するしかなかった私の前に、その方…実は某デザイナーズブランドの関係者の方が勧められたのは、バイオレットサファイア。流石にデザイナーズブランドだけの事はあってデザインは秀逸でカジュアルからフォーマルまで取り回せるデザイン(例えば地金の用い方一つ取っても、石を保護しつつシャープさと優美さを両立していた)である上に、その先生が色石好きとの事で用いられているバイオレットサファイアは非加熱。通常サファイアやルビーの類は加熱処理をしてあの鮮やかな色を出すものなのですが、それをやらずに鮮やかな色を出しているという事はつまり…それだけ希少価値があるという事なのである。通常のルビーやブルーサファイア等でも、非加熱処理とあるだけでお値段が相当に上がる、とだけは言っておこう。
それを私も先方も重々承知しているだけに、これによって与えられたインパクトは絶大であった。この日この後もその展示会では色々なコーナーを巡ったが、このバイオレットサファイアを超えるものには巡り会えなかった事は言うまでもない。
「ジュエリーは出会いのもの」とは宝飾業界関係者の間でよく言われる事であるが、まさしくその通りで、縁(えにし)と言うべきものが存在しているのだろう。同じ値段でもカジュアルからフォーマルまで取り回せるもの、フォーマルでしか使えそうにないもの、逆にカジュアルでしか使えないもの、今の私にはまだ身に纏うのは早いもの、将来的には年齢に見合わなくなっていくだろうもの、文字通り一生使えるものが存在している。今私がカジュアルからフォーマルまで取り回している中で、尚かつ一生使えるものの代表格は、やはりブルーサファイアのデザインリングであろう。これと同額で買ったリング等も幾つかあるが、コストパフォーマンスという観点から考えればこれがダントツなのである。