二次創作の在り方について−ニトロプラスのガイドラインを見た、一次・二次の両方で同人活動中の人間の視点から−

えー、本項目について記載するに当たって幾つか私自身に関わる前提条件を……
▽現在のオフでの活動ジャンルは、FE聖戦、ロマサガ2、リベ、シクレ、そしてオリジナル同人ノベルゲーです。いずれも年季の入ったジャンルか、マイナージャンル揃い……
▽私はBLに見せかけたNLを書くくらいですから、実はNLの方が好物です。
▽BLに関しては、NLの時の数倍〜数十倍基準が厳しくなります。気になるBLゲーと言ったら、咎犬、スイプー、あとメサイア位ですからね…。
▽「兄ブランドの(=ニトロプラスキラルよりもニトロプラスの方が好きな)人」という認識を、Phantomに関する卒論等で知己を得たスタッフさん方は私に対してお持ちです。実際その通りですが…。
▽BLに限らず乙女ゲー等、女性向けジャンルに関しては私は神経を尖らせます。具体的には本館サイトから該当ジャンルを隔離したり、プレビューと案内ページ除いて一部or完全PW制を敷いていたり。
 (龍虎を本館サイトから隔離していないのは、ひとえにプラトニックに徹するからでして…ロバリョウはそっちの方がイメージに合ってる気がするのは、私だけでしょうか?)

著作物に関する事の決定権を、著作権者が持つのは至極当然の事です。
おそらく著作権という概念が日本で確立されるようになったのは明治時代かとは思いますが(この辺私は専門外です、スミマセン…)、しかし、明治以前に著作権制度に相当する制度がなかったわけでもありません。
近世においては版木屋が持っていた版木が、その役目を担っていました。
更にそれ以前の時代においては、手で書き写すのが当たり前の事とされていました。
たとえ『パロディ』という言葉はなくても、その概念は意識されてなくても、他作品を踏まえて制作をする事が当たり前とされていたため、同ジャンルの類似作品が次々に出たのが明治以前の時代(特に近世)。

おっと、話が逸れましたね……
自社作品の二次創作に対して、製作に当たってのレギュレーションを設定する事それ自体はとても良い事だと思います。
少なくともどっかのメーカーみたいに頭ごなしに否定するよりは(その「どっかの企業」に対しては「人の振り見て我が振り直せ」と言いたいところです)。
ただ、200部という部数は、成長途中のサークルさんにとってはかなり痛い数字だと思います。せめて1000部位からアマチュア版権申請を求めると言うなら私も納得できるんですけどね……
かく言ううちも、再版を繰り返していった結果、最大で250部までなら行ったことがありますが。
(因みにそれ『Liebeslied 1』←FE聖戦というジャンルがいまだ華やかなりし頃に出し始めたセティ×ティニー小説本の第一弾/セティ×ティニーというカップリングが当たり前のものとされていた只中で、それに対する一種のアンチテーゼとして書き始めたものでした。「何故セティ×ティニーなのか?」を突き詰めていったのがこのシリーズの特徴ですね)

閑話休題。
売り上げ総額10万円以内という数字も、一見すると妥当に移りますが、計算方法が乱暴というかおかしいと言うか…。発行部数×(総売上予定−制作費[印刷代等])というのなら私も大いに納得できるんですけど、提示された計算式だと分厚い本は作りにくくなってしまうという実態が存在しています。うちのサークルで厚い本の代表格と言えば、ロマサガ2・最終皇帝世代の総集編『Histoire』が真っ先に挙がりますが、単価1000円と設定しているこの本に関して言えば、50部で印刷代は大体8.5万円掛かっておりますので、前者の計算式でいくと「50部×1000円=5万円」という事になりますが、実際の売り上げは大まかにいっても「50部×{1000円-1700円(8.5万÷50部)}=-3.5万円」といった具合に赤字覚悟で出しているんですよ。厚い本だからと言って即売り上げに結びつくかと言ったらこれが大間違いだという事を是非とも認識して頂きたいところですね。

個人的に一番痛いのが、書店委託が大幅に制限された事。私にとっては自家通販の手続をする事が少なからず精神的な負担になるため(夏冬コミケの申込手続を全て相方にお願いしているほど)、仕方なく書店委託のお世話になっているのですが(それさえも蹴られる本も少なからず存在していることを忘れてはならない)、そこを制限されると正直かなり痛いですね。うちのサークルはマイナージャンル、マイナーカップリングの本が非常に多いので、通販でも手に入れたいという方が少数ではありますがいらっしゃるんですよ。や、真面目な話。
「兄ブランドの人」としては、ニトロサークルさんは私の知る限りコミケに参加されるサークルさん方でもさほど規模の大きいサークルさんはない筈ですので、そこまでする必要のあるサークルさんは殆どないと考えていいかと思います。寧ろ今回のレギュレーション改定の主なターゲットは発行部数の線引きと言い何といい、キラルの方で同人活動されている方々なのかなー?といった印象を受けました。
その辺どうなんでしょうかね、キラルの方で活動されてる皆様方の印象は?(と申しましても、キラルで活動されている方々が此処を見ているとも思えませんが……)

実は学術方面の文章も水面下で書いてます

2009年1月に卒論を完成させて以来、学術方面での活動が停滞していると思われがちですが、実際のところネタは幾つかございまして、夏コミ合わせの同人原稿が終わった今、現在進行形にて執筆しているものが幾つかございます。学術誌に投稿するために卒論そのもののリファインを進めると同時に、卒論のテーマと直接関係がありそうなのが、さんだーぼるとからフリーウェアとして頒布されている同人ノベルゲーム『ラスト・ピュリファイ』に関するもの。一方でステージななから同じくフリーウェアとして頒布されている『narcissu-Side2nd-』は私もある程度(?)接している世界からのアプローチ、そして『Fate』はstay/nightとZeroについて書き進めている最中です。うち『Fate』に関するものにつきましては、双方の企業の某氏と某氏に現在進行形にて書き進めている事実を告げてあります。あと、ナルキに関するものに関してもステージななの関係者様に言ってたような…。いずれにしても、基本的には人文系中心のアプローチになる予定です。コンテンツ文化史学会とかDiGRA JAPAN辺りの論文投稿規定を見返しておかなければ……(卒論はEnglish Abstractを除いても現段階で2万字を超えてますので、何処かを削る必要があるかと) と言うかコンテンツ文化史学会の今年度の会費をば…あばば……(DiGRA JAPANの方は振込済)

あ、ナルキと言えばこれを忘れてはいけませんね。現在シナリオ執筆中の二次創作同人ノベルゲーム『Kyrie†Eleison』を…(初作とSide2nd[いずれも同人版]に準拠してます)。原作者様+ステージなな関係者様にばっちりと言質を取られてますので引き返せないんですよ。かと言って色んな意味で中途半端なものにはしたくないので、近日中に開設予定の特設サイトにて色々と募集を掛ける事になるかと思われます。多分これが複数人数で制作する事になる初の同人ノベルゲームになろうかと(『女神の大地』でさえ基本的には私一人で作っています)。