医療不信の根は、いまだ深い-Part 1-

私が元医学生である事は、このBlog或いはプロフィール等をご覧の方であれば周知の事実かとは存じますが、それ故に、また身内やら友人・知人やらに医療関係者が多いために、医者という奴の負の側面を否応なしに目にしてしまっている訳でもありまして…。
勿論いいDr.だっています。中にはついうっかり(?)「先生」と呼んでしまうくらい、警戒心も緩んでいたりする近所のかかりつけ医とか、精神科における前の主治医とか…これ以外にも医学生時代の友人達に、果てはICU入学後のとある講演会で出会った「ダチ」と認めるDr.まで……
だけど…けれども私には、それでもまだ医療不信という奴が拭えずにいるのです。
それは鬱状態で、「これ以上放っておくと冗談抜きにヤバイ」という状態に陥った折、かつて住んでいた事もある徳島へと逃避行に踏み切った時の話。当時うつ状態に加えて不眠などにも悩まされ、既に普通の通院もままならなくなった状態に陥っていた私は、眠剤を含む諸々の処方されていた薬を切らしてしまったのですが……
その日は運悪く日曜日で、精神科の専門病院は当然休診。7年ほど住んでいた地であり土地勘もあるから、自転車で滞在していたホテルの方から教えて戴いた日曜診療所へと走った次第なのですが、担当医が内科医と小児科医しかいなかったんですね。此処まではままある話だとしても…問題はここから先。その時診察した医師は、当時私がかかっていた精神科の医師から通常処方されているよりも遙かに少ない睡眠薬しか出さず、「このくらいで我慢して下さいね」と告げられて、思わず「はあ?」と声をあげるような状況に持っていってくれました。当然その程度では、明らかに当時の私には足りる量ではありませんでした。
「専門外の医者である貴様に、不眠って奴が…眠りたくても、眠れる状況にあっても、それでも眠れないって事がどんだけ辛いか、分かってんのかこの野郎!!」と心の中で悪態つきつつ、「その程度では効きませんから、これに書かれている処方でお願いします」と、薬局発行の処方薬一覧を突きつけたのですが、件の医師はそれでも聞く耳を持ちませんでした。「そんな処方で出せるか!」とでも言わんばかりに…。
私自身も一応医学生だった経歴があるから分かる事ですが、専門科目全て必修+国試(医師国家試験)で全科目出題されるから一通りは勉強している筈で…というのはあくまでも理屈の上での話であって、国家試験にしても卒業試験にしても全科目が範囲…とは言っても実際のところは過去問とか傾向とかを踏まえた上での詰め込み式の勉強になってしまう模様で、試験をパスした後は専門外のことは忘れていってしまいますから、大抵は専門外の医師よりは患者の方がより的確に把握しているというのが現実なのです。
結局、何でまたそれらの薬が必要になるのかを薬剤師さん達を介して交渉、無事こちらが要望したとおりに処方箋を修正して貰い、帰京するまでの分を確保することができましたとさ。ちゃんちゃん。
───といったエピソードを思い出してしまいましたが、これだけではまだ終わりません。(続く)

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